トピックス
(2004/03〜2004/12)
トピックス(2004/03〜2004/12)
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第4期(2003.10.1〜2004.9.30)の決算情況等


景気は踊り場にさしかかったのか ........景気の減速が一時的なものなのか、あるいはこのままじわじわと後退局面に入るのか微妙な段階にさしかかっているといわれています。今月(2004年11月)12日に発表された2004年7−9月期の実質GDP成長率(速報値)は、前期比年率(年率換算)でプラス0.3%と発表されましたが、その後内閣府は算出方法を見直しマイナス0.1%と試算しました。昨年(2003年)10−12月期の前期比年率(年率換算)7.6%(内閣府試算によれば5.8%)をピークに成長率が鈍化し始めていることは否めないようです。

景気減速の要因が、牽引役の「外需」と「設備投資」の息切れにあるといわれています。一方、明るい《きざし》としてはGDPの60%弱を占める「個人消費」の動向です。前期よりも0.9%増と底堅い動きを示し、関連企業の業績も好調のようです。このような「個人消費」や「関連企業の業績改善」が、景気の腰砕けを回避させる防波堤となることが期待されています。竹中経済財政相も「景気は上り坂の中で微調整の段階にあり、その回復基調は変わっていない」との判断を示しています。

このような情況の中で小社はこの9月末に第4期の決算を終え、前期比(前年度比)増収(かなり)増益(わずか)を達成致しました。期の後半(2004年4月以降)、Java系の案件が順調に伸び「売上高」は当初予定(計画)を上りました(かなりの増収)。しかしながら、それに伴い「売上原価(外注費)」が増大し、売上高に相応する「売上総利益(粗利)」を得ることが困難でした(わずかな増益)。平たくいえば「仕事があるのに自社で賄うだけの充分なマンパワーが無く、やむなく外注に頼ったため外注費が増え利益率を下げてしまった」ということでしょうか。

さて、第5期は「個人消費」の堅調な動向を見据えつつ、製造業関連は元より流通・小売業関連のお客様まで広く展開して参ります。そのためには前期の経験を踏へ小社固有の技術者を着実に増員致します。また、前期に引続き小社と個々の技術者は‘質’で勝負できるよう一層の自己変革を行い、‘本物・一流’志向の意義を再認識し、新たな自負と決意に燃えています。

プロジェクト編成に思うこと


メジャーリーグで毎年プレーオフに進出するチームには、ヤンキースに代表されるような金満球団とそうではない球団が存在する。両者には1勝に対する費用対効果で約3倍の開きもある。圧倒的な財力で補強するチームには、徹底した合理化により野球というゲームに確実に勝てるチームを編成することで対抗するしかない。

勝利の原則は27個のアウトまでにより多く進塁することである。そのためには出塁率、長打率が高い選手を集めることがチーム編成の正解となる。打率・ホームラン等が高実績の華やかな選手は年俸が高い。だが、必ずしもヒットで出塁しなければならないというルールは存在しない。選球眼が良ければ無駄なボールに手を出さずに四死球で安全に出塁ができる。

IT業界では品質の高いソフト・システムを開発し、顧客の信頼を得ることが勝利の原則に他ならない。品質が悪いものを開発することは客の信頼を失うため、この原則から明らかに外れている。しかし、プロジェクト・チームの編成においては往々にしてこの原則が忘れられ、過去の実績・スキルでしか評価されない場合が多い。

メンバー選定に当り、書類上(経歴書)の実績を重視して真贋の判断を下すことは、対象が初見者であるならば大きなリスクを伴う処となり結局は不可能であると思われる。従って、真贋判定に困難を極める過去(書類上の実績)よりも、今後の品質に対する取組む姿勢や方針・具体案提示能力を重要視すべきであると考える。昨今の企業不祥事は、品質を最重要項目としなかったためのツケが回って来たからではないか。開発言語や開発規模という物差しで計ってもこの原則は見えて来ない。

人の思い


人を動かす力には「思い」の要素がある。さまざまな感情を伴った思いとして記憶に深く刻まれる。思いは幾年経っても決して色あせない。

代表的なのは「恨み・辛み・怒り」等のマイナスパワーがかかる記憶である。その記憶は頭の中でよりマイナス方向へと増大化し、再びストレスをもたらし、悪意の思いを生み出す。失った信頼・友情を復活させるのが難しいのはこれに起因している。

反対に、いつくしみを受けたと感じた場合の記憶は、自分の励みなり生きてく糧となる。一生身に受けた恩に感謝し、それ以上に報いたいという無償の奉仕へと気持ちを向かわせる。

その場その時に目前の自己利益ばかりを追求して、周囲の人に対しマイナスの思いをさせることが、どれほど己に対して不利益を与えるかを後で知ることが多い。だがそれは、行なった選択や行為に関しての自己責任に他ならない。

IT産業の在り方(単なる製造業か?)


今は昔、我が国の製造業が世界のトップを独走している時代があった。他の国では真似のできない技術力・品質性が日本製品にあったからだ。しかし現在ではそのお家芸も心許無くなって来た。より安価な労働賃金による生産体制を求め一斉に我が国の製造業は海外に生産拠点を移し出した。大量生産の代償として製造技術・知識が流出・拡散し、その結果競争力の優位性は低下の一途を辿っている。

もともとの戦略は大量生産によるシェア拡大だったが、自分で自分の首を絞める結果となり、逆にシェアの縮小になってしまったことは皮肉としかいいようがない。

今日では、知的財産権の漏洩・拡散防止のため、生産拠点を我が国に置き製造工程を非公開にしてブラックボックス化するトップ企業が多い。もう一度原点に還るかの如く開発生産体制を集中化し、高い技術力・品質による開発期間を短縮化させる戦略で国際競争力を再び我が国の製造業隆盛時代と同レベルまで戻すに必死だ。

翻ってIT産業では、安価な製造コストのオフショア開発が席捲するだろうと言われて久しいが、いつか来た道、単に製造業と同じ道を右倣えして良いものだろうか。反面教師として学ぶべきは、実にこの一点にありと常日頃思いを寄せる次第である。

苦悩(プロジェクトでの仕事 ― 成長過程)


ある名伯楽は「優れた騎手は、勝利レースは騎手のおかげ、負レースは馬の責任と考えるものだ」と言った。負けた時に「自分の騎乗ミスだ」と考える騎手はなかなか成功しないというわけだ。

優れた騎手は負けた時に「馬の実力が足りないためだ」とあっさりあきらめる方向に持っていくのだという。その割切った考えだけで優れた騎手になれることは決してないが、どんなに頑張ってみたところで馬の能力次第ということになる。人気騎手には実力馬の騎乗依頼が集まり、その分、勝つ確率が高くなる好循環が継続する。馬の能力が高かったために運良く偶然騎乗した人間までが高い評価を受けることとなる。逆、必ずしも真ならずが現実世界である。

ある人が、最良のSEになるための勉強方法は「うまくいったプロジェクトを経験することだ」と言っていた。それは谷底まで突き落とされそうになる言葉ではあったが......。(むしろ、プロジェクトがうまくいかなかった経験が大切だともよく聞く事実だ)

プロジェクトでの仕事が上手くいかなかったとしても、自分の能力不足が原因ではない、運がなかったのであると考えれば気持ちはずいぶん楽になる。しかし世の中、そんな無責任思考の人だらけだったらと考えると空恐ろしくもなる。


孤高の彼(能力に満ち溢れて)


目指すものが高くて周りから理解されない人に会った。「孤独だ」と彼は云う。孤軍奮闘虚しくモチベーションを維持していくことが困難で、彼自身の気持ちも萎えているようだった。けれども彼はレベルを下げてまで周りに付きあう受難は避けたい心情が強い。

周囲との温度差の原因は能力差ではなく価値観の差だと気づかされる。第三者的に見て有用な人間が粗末に扱われて惜しい気持ちになると同時に、真のリーダや後の成功者と呼ばれる人にはこのような孤高なタイプは多いことが思い出される。

彼の環境には正しく評価できる人が居らず、どうしても群集心理的にしか評価されないようだ。群集は権威・お墨付き・慣例に弱く個の評価能力すら無い。その環境下で今後も彼は村八部にされたような扱いしか受けないだろう。

同じ目的を持つ仲間、正しく評価が下させる上司らに出会える環境ならば最高出力で仕事をし、最高の結果を出すことが容易に想像できる程の好人物が、このまま夢を諦めて群集に埋もれたままの凡人で終わるのには余りにも惜しい気がする。環境次第で彼は成功者になるだろうと思う。


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