過去の記事(2003/01〜2004/02)になります
オン・デマンドについて【ある技術者の独り言】
「オン・デマンド」はIBMが2002年から提供を開始したサービスの名称である。
ビジネス環境・市場動向の急速な変化に対応するため、技術やアプリケーションを必要な時だけ必要な分だけ素早く提供することで、
利便性と品質が最大のセールスポイントとされている。急速なテクノロジーの進化よるIT投資陳腐化の危険性を排除し、
本来のコア・ビジネスが追求できるように支援するとの事である。
オン・デマンドを素直に直訳すると「要求次第の」になるが、要は無駄の排除を行おうというのである。
トヨタには注文に応じて生産し、切れ目のない流れによる多品種少量生産の中で「徹底したムダの排除」を行う生産の基本思想がある。
ただ単に無駄の排除をするのことが目的ではなく生産性と品質の向上が目的である。結果として高付加価値商品が生産可能となる。
無駄な時間、無駄な加工、無駄な動作、無駄な在庫、無駄な不良品が排除された結果である。
我々が従事するIT業界には、単純作業ではない仕事が多いとされている。
このような仕事においては、技術者の能力が生産性や品質において顕著な差となって表れる。
終身雇用が保証されていた過去の時代ならともかく、そうではなくなりつつある昨今、自分の力量がどの辺りにあるか是非見極める必要がある。
どう考えても無駄と思われる人材は、自分が「付加価値を生まない排除されるもの」と認識すべきだと思う。これは過激な意見であろうか。
当社の将来像について【社長へ、ある技術者から提言】
プロスポーツに対してお金を支払って観戦したりするのに、お目当ての選手(商品)のプレイを見ることを目的としている人々(客)は多い。
またはチーム(ブランド)の伝統や、監督コーチのカリスマ性や、親しみやすさにも興味(金)の対象として挙げることも多い。
華やかなプロスポーツを支えるには、それを裏で支える仕事をする人々が存在し必要不可欠である。
表舞台の選手たちは裏方なくして高収入は得難しというのも事実である。
しかし客は、その裏方に対して興味を示しもしなければ、お金を支払う対象とも考えない。
客はコンテンツに対して対価を出す。裏方の人々のサラリーは表舞台の選手(コンテンツ)によって得られる。
自動車購買者にブランド志向は多い。車種や価格など以前に自動車製造会社(ブランド)を決めていることが多い。
高級車となると更にブランド志向は高い。しかし自動車製造会社の売上は、必ずしも高級車が大半を占めている訳ではない。
売上上位になるのは大衆車といわれるリーズナブルな価格で、利便性・機能性の高い車たちである。
単純に売上だけを考えたならば、大衆車のみを対象とした研究・製造・販売が正攻法に当る。
だが現実には、自動車製造会社は高級車・スポーツタイプ車に対して巨額の研究費を投資し製造し続けている。
売上割合の低い商品ではあるが、購買者の興味の対象になることや、ブランドイメージ戦略にとっては貴重で、会社の虎の子なのである。
客が買うのは手にしている商品だけではなく、その商品の製造者らのビジョンやモノ作りへの姿勢も買っているのである。
社長には、以上を当社の将来像に重ね合わせ、経営の舵取りをお願いしたい。
プロジェクトのギャンブル化を回避しなくては【ある技術者の決意】
ギャンブルで計画的に確実に勝つことは普通の人には非常に難しいことである。
一度や二度は勝つことがあるかもしれないが継続して勝つことは到底出来ることではい。
競馬はレース前に人気順が発表され、それが予想の補助となるべき材料になる。
過去のデータでは一番人気が勝つ確率は約30%台で二番人気は約20%台であるいう。
システム開発の分野はギャンブルと違いプロジェクトを確実に成功に導くことが従来のビジネス・モデルとされている。
現実的には失敗の確率が高い。最近の報告ではプロジェクトの50%は遅延し30%が予算を超えているとある。
プロジェクト失敗の原因は諸説あるがギャンブル並に勝者になるのが難しいといえる。
もし競馬において、馬が発走してからゴールまでの間に何度も馬券を変える事が可能ならば確実に競馬に勝つことができる。
が、これではギャンブルにはならない。システム開発の分野で最初から失敗の計画をする人はいないが、
最初の時点での計画を死守していくことはギャンブルに似たものになる危険性が高い。
開発進捗の中で発生する現実の問題を解決・反映するために、計画・設計を何回も練り直していくことに対応可能な人材がチームメンバーにいれば、
ギャンブル性が低下するはずである。だが人材ばかりには頼れない。仕組みを提供し実践していくことがもっと大切である。
開発プロセスも古典的な「ウォーターフォール型」から「スパイラル型(プロトタイピング)/繰返し型」へ、
それのバリエーションとして「反復型(イテラティブ)/漸増型(インクリメンタル)」と呼ばれる開発プロセスが登場し、
最近ではRUP(Rational Unified Process)やXP(eXtreme Programming)が実践されている。プロジェクトを運営するに当り、
このような開発プロセスを駆使しプロジェクトのギャンブル化を回避しなければならないと強く決意している。
小社の近況
小社の近況は次の通りです。
小社はこの9月末に第3期の決算を終え、会社創設以来3期連続の増収・増益を達成致しました。
経済情勢厳しき折、偏にお客様のご愛顧と技術者一同の精進の賜と、経営陣を代表し深甚より感謝の意を表する次第です。
加えて慶ばしきは、この11月から第4期に向けて若き取締役が誕生する事にあります。
会社創設時の目標の一つとして、3年後を目途に技術者の中から取締役を輩出する事を念願していました。
それが此度めでたく達成される事になったのです。
新任の取締役は、明治大学法学部を卒業の29歳の新鋭です。
司法試験にチャレンジするも夢破れ、当業界でのスタートは僅かに出遅れましたが、
苦節3年経営陣の一郭を占めるまでに至りました。当座は、ビジネスマインド溢れる技術者として
更なる成長を遂げて貰いたいと思っております。
その一方で若き経営センスを発揮し、ややもすれば沈滞気味になり勝ちな経営陣に対し、
新たなる微風を吹き込んで頂きたいと願っています。
さて、第4期の見通しは、製造業関連のお客様を中心にした底固い躍動の手応えを感じております。
唯、注意すべきは小社も個々の技術者も‘量’から‘質’への明確な転換を迫られている点にあります。
これまでは一定程度の‘量’が必要とされ、‘質’が少なからず等閑にされていた感は否めません。
今後はどうでしょうか。‘量’を保持する為の値引き競争だけは避けたいと思っています。
そのためには、些か陳腐化した表現ですが、小さいながらも‘本物・一流’志向の会社を目指さねばなりません。
小社も個々の技術者も‘質’で勝負出来るよう自己変革を遂げるべく深く肝に銘じています。
小社の近況
小社の近況は次の通りです。
1. 日本オラクル株式会社殿のOraclePartnerNetwork(OPN)
MemberPartner契約完了
各種パートナ特典は概ね以下の通りです。
- Alliance(AOL)サービス
- (Welcome)MarketingKit
- パートナーライセンス、サポート契約
- PartnerExpress(新情報のメール配信)
- OPNパートナー向け研修
- OPN MemberPartnerビジネスコールセンター
以上により、同製品を使用した当社従業員の開発環境の充実や、弊社見込顧客へのサービス向が計れる事になりました。
2. 10月以降(第4期)展開に向けて、リクナビNEXTにより従業員の
大々的募集開始
現行プロジェクトの人員拡充や交替、新規プロジェクト受注・参入に備え、
8月6日(水)より開始します。(8月26日(火)終了しました。)
3. 大手医療検査会社殿の第1次開発プロジェクト終了、
引続き第2次開発に向けスタート
プロジェクト全体が修羅場の様相を呈し、その煽りで当社担当サブ・プロジェクトも大変なオーバワークとなりました。
第2次はプロジェクト管理をうまくやって行きたいものです。
当社のプロジェクトメンバーは、この期に夏休みを取ってゆっくり休養してもらいたいと思っています。
4. 大手ケミカル会社殿の開発プロジェクト順調に進展
基幹業務用フレームワークは、1.属性コンポーネント、2.表示コンポーネント、3.データコンポーネントから成り、
現在これらのコンポーネントの開発とエンハンス・ブラッシュアップを行っています。
また個々の業務アプリケーションへの適用も徐々に始まっており、今後益々佳境に入って行くと思われます。
プロジェクトメンバーには一層の奮起を期待しています。
当社は9月が2002年度(第3期)の決算となりますが、お蔭さまで増収・増益の見込です。更なる発展を目指し、
第4期に向かって従業員一同、向上心に燃えています。
判断と決断
「判断」と「決断」、これらは如何にも似かよった感じがしますが、実は似て非なるもののようです。このことを最近つくづく感じるようになりました。
人はそれぞれの人生において、仕事上はもちろん仕事以外の私的な場面でも、この判断と決断を何度も何度も繰返しながら成長して行くのだと思います。
「判断力」とは、ありとあらゆる情報の中から客観的に正当な情報(普遍的な正しさ)を見出し、それらに基づき最良と思われる結論を導き出す能力であると云えるでしょう。
即ち「判断」には主観や利己が介在しないあるいは介在してはならないことを表しており、敢えて加えるならば、結論を導き出すために時間の許す限り思考を深めることが可能であるとも云えるでしょう。
一方、「決断力」とは、主観的・利己的であり、客観的正当性(普遍的な正しさ)を見出す力でもなければ(もちろん結果としてそうである事を望みますが)、出した結論が最良かどうかも分からず(正解はなく)、極めてチャレンジャブル(リスキーで博打的)で、往々にして時間が無く(即断・即決の要)、自らの経験(臆病になる)と天性の直感(危うい面あり)を天秤に掛け、苦渋の内に結論を出すことと云えましょうか。
時には「判断」は左だが、「決断」は右という経験も少なくないと思います。
誤解を恐れずに極論すれば、「判断」には責任が伴わないが「決断」には責任が伴う。しかもその責任たるや、時には強烈な反撃として己に直接ふりかかってくるという怖さです。
小職がこの業界で様々な人々と接して来た限りでは、「判断力」の優れた方は非常に多いと思います。
それはそれで大変結構なことだと思いますが、小職から見て「決断力」に優れた人はというと、残念なことに「うーん」と唸ってしまいます。
翻って当社でも、数えれば否ほとんど全員が「判断力」はまあまあとしても、「決断力」には乏しいと感じています。
小職は経営者の端くれとして、『判断』は他人の力を借りることがあっても『決断』は自ら行い、『決断力』については決して他人に引けを取るまいと心に誓っています。
仕事と人生
ロシアのバルチック艦隊を打ち破った日本海海戦において「本日、天気晴朗ナレドモ浪高シ」で有名な、時の連合艦隊作戦参謀、秋山真之中佐は次のように言っている。「大抵の人は世帯を持つと腰が引けてしまう。積極進取の構えが崩れ、消極退嬰(たいえい)の面が出て来る。そんな場合が多いのである。」そんな彼は、当時としてはかなりの晩婚で35歳の時であったという。小職はこれとは逆の結果を得た経験も持っている。ある部下が独身の頃は、仕事上の困難に遭遇すると必ず「自分には適してないので、この仕事を止めます」と言出し逃げを打つのが常であった。ところが結婚し一児を設けた当りから決してこのような言辞を口にしなくなったのである。
さて先日、当社の採用に応募して来た御仁がいた。30歳で子供3人の5人家族という。年長が小学1年、更に住宅ローンも抱えているとのことであった。現職は大手SIベンダーのSEということであるが、ここ数年の実務は、建設業界のゼネコン宜しく開発管理業務のみということらしい。本人曰く『技術の空洞化』だそうだが、職務経歴書(キャリア/スキル・シート)を見ればSEとしてのテクノロジー・チェンジが全くなされていないのが一目瞭然であった。昨今の不況を反映して年収は頭打ちどころか減収、どうも早期退職者リストに載っているようである。これでは人生設計に狂いが生じて困るという訳である。
採用側の小職から言わせれば「光輝な経歴も無く、かって加えて自己啓発も希薄、世間の経済動向にも無頓着、それなのに高額年収を希望するとはなんと自己中心な奴だろう、己を知らぬ盆暗め」ということになる。本人からすれば「家族に対する責任として、また己の人生設計を全うするために、己の仕事(大手SIベンダーのSEである実績)を高く買ってくれ」ということであろう。面接のはずが、互いに己の人生観をぶつけ合うような遣取りになったことは否めない。
結局この御仁は、現時点で『仕事』と『人生』の両方に敗北しているのだと思う。上述『秋山真之中佐の言』、『小職の経験事例』いずれに対しても『負』の方向に振れているのである。最近このような、世間の変化(特に経済動向)に疎く、己の立場が分からず先の読めない(俗に盆暗という)手合の多さに憂いている。
鰯のつみれ
先日家内が体調を崩したため、近所のスーパーマーケットへ食料の買出しに行きました。私に取ってはほぼ10年ぶりの『一人でお買い物』でした。素材の質と値段には格段の差があるにせよ、気分はオーナーシェフの食材調達のつもりです。とは云っても周りのベテラン主婦から見れば、テレビ番組『初めてのおつかい?』に登場する子供達よろしく見えたかもしれません。尤もあのように純真無垢であどけなくはありませんが...その内品物の確保を終了した私は支払いのためカウンターに並びました。心地よいほのかな香りと伴に、私の前に妙齢の若奥様が並んでいる事に気づきました。「なんて綺麗な女(ひと)だろう」と思いつつ支払いを終え、カゴの中身を袋に入れて後ろ髪を引かれながら我が家に向かいました。家に着くと、家内が書いて呉れた買い物リストと照らし合わせながら、買って来た品物を所定の場所へ格納する作業に入りました。その時です、レシートには確かに支払った形跡があるにもかかわらず、何と 『鰯のつみれ』 が無いのです。私は直ぐさま、先程帰って来た道を辿りながらそのスーパーマーケットへ取って返しました。後悔の念と道の何処かに 『鰯のつみれ』 が落ちている事を期待しながら。
結局、そのスーパーへ辿り着いてしまいました。そこでもしやと思い係員にレシートを見せ事情を説明すると、再び何と、その 『鰯のつみれ』 の所在が分かったのです。私がカゴから袋へ移し変える際、どうも件(くだん)の若奥様に気を取られ、カゴに取残してしまったようです。係員は新しい 『鰯のつみれ』 を私に渡して呉れました。めでたし、めでたし。
さて、私が感動したのはもちろん若奥様の眉目秀麗さではありません。このスーパーの対応です。置き忘れの情況が的確に係員によって把握・記録されていたのです。とても立派なサービスだとつくづく感心しました。この点、スーパーの発祥地・本場米国は如何なものか是非知りたいところです。
翻って我等IT業界も元は米国で、しかもサービス業に分類されています。何でも米国の後追いでは無く、本場米国に負けない、我等にしか持ち得ないきめ細かなサービス形態があるはずです。今はそれらが何であるか良く分かりませんが、デフレ閉塞の経済状況下、それらが確固たる突破口となるのではないかと意を強くしている今日この頃です。
小社の近況
先ず大きなニュースは、小社がWebLogicに関して日本BEAシステムズ株式会社殿の「日本BEA認定SI/VARパートナ」になれた事です。同社のプレミア・ディストリビューション・パートナである日本電気株式会社殿からのご推挙(申請)により認定されました。この意義は「日本BEA製品群によるシステム構築にあたって十分な技術力と体制を有しているパートナ」という処にあります。実際、小社の柳さんが「BEA Certified Professional Program認定試験(BEA WebLogic Server 6.0 Developer Certification)」に合格しています。これにより、柳さんは晴れて「日本BEA認定システム・エンジニア」となった訳です。
さて、次は人員の異動ですが、去る人あらば来る人ありで2名が去って1名が新しく仲間となりました。去った人1名は、仕事が合わないと新天地を求めて去って行きました。他の1名は、この業界で独り立ちするために去って行きました。お二人の今後のご発展を願っています。
新しい仲間は王子さんといい、Java系技術者でSun Certified Web Component Developer for J2EE Platform及びOracle Master Silverを取得しています。今後の活躍を期待しています。
また、外注の宮崎さん((有)コムネクスト社長)も3月末で当社との関係は一旦解消しました。またのコラボレーションを楽しみにしています。
昨今の世情は大変な様変わりをし、客観的に評価可能な技術キャリアの保有者しか通用しない情況に段々なりつつあります。小社でも、各自が業務の合間を縫って各種の資格試験を取得するなど自己啓発に励み、顧客の期待に応えんと熱く燃えています。
RMI
「RM I」はどのぐらいの知名度なのでしょうか。限った話でもないのですが、最近この RM Iを使う開発に携わり始めましたのでふと雑念が生じた次第です。職場での知名度はというと、開発者5人にしか聞いていませんが、3人知っていたので60%という結果でした。内訳は○35・○31・×29・○27・×25(数値は年齢)。ご存知の方も多分にいらっしゃるかとは思いますが、「 Remote Method Invocation 」の略になります。これをとあるサイトの翻訳ソフトを通すと「 遠隔の方法祈願 」と出力され、「祈願」という訳に一開発者としてほほえましさを感じましたが、結果は当たらずとも遠からずといった所でしょうか。RM Iは他の端末 ( Remote ) にあるJVM上のオブジェクト ( Method ) をローカルから起動 ( Invocation ) する機能を提供してくれるものですが、恥ずかしながら今回が初めてでしたので、JAVAハウスには大変お世話になりました。そして、そのJAVAハウスでの閲覧でのことです。rmiregistryがどのような事を行っているのかを探していると、親切丁寧に解説されている方がいました。手前は「今」現在、閲覧していますが、投稿日付は 「 April,1997 」。・・・6年も前、という事は単純にこの方との成長速度が一緒だとして・・・などとプレッシャーを掛けて仕事に戻りました。
IT業界における1年は5年とも10年とも言われてきましたが、6年以上も経た今なお RM Iの概念が生きている事に敬服します。IIOP ( Internet Inter-ORB Protocol ) のラッパークラスになり下がったというか継承されたというか。「RM I」の名前は消え行くかもしれませんが、概念は今後も生き続ける事になりそうです。